愉快ちゃんブログ

平成生まれ平成育ちです。

劇場版コナン 14番目の標的メモ

 

 

名探偵コナン 14番目の標的
1998年春公開 興行収入18.5億円

 

 ネタバレ

 

▼あらすじ
蘭は夢で母親の妃英理が撃たれる不吉な夢をみた。驚いて慌てて電話をすると妃英理は笑い飛ばすも「あの子覚えてたのかしら」と不穏な表情を浮かべる。また、この日は嘗て小五郎が目暮と共に逮捕した村上が釈放された日でもあった。毛利一家は久しぶりに全員で顔を合わせ馴染みの料理店で食事をするも小五郎のだらしなさに怒って英理は先に退席してしまう。
そして1週間後、毛利小五郎の周囲の人々が次々と襲われる事件が発生する。被害者達は共通して名前に数字が入っていた。

 

【名前でトランプになぞらえる】

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【犯人】
沢木さん:ソムリエ
ソムリエだけに留まらず二輪免許やライフセーバーの資格も持っているらしい。一般人ではあるものの殺傷能力の高い有能なバーサーカー

 

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【犯人の動機】
味覚障害の原因と思われる奴らに復讐したかった

奈々→3ヶ月前の深夜、事故を起こしそのまま逃走(頭部損傷)

→海外の貴重なワインを買い漁り管理も不十分(ストレス)

仁科→グルメ本を出版するもデタラメな知識で読者に間違った知識を与える(ストレス)

 →4ヶ月前のパーティでソムリエとしての品格をバカにした(ストレス)

 

普段はとても穏やかで大人しい性格だが相当我慢を溜め込むタイプらしく接点のない仁科にも強い殺意を持っておりかなりヤバイ。

自分を含め殺したいリスト全員に数字が入ってることに気付き、たまたま会ったディーラー村上と出会ってトランプになぞらえた計画を思いつきその場で殺害。数字合わせの為に無関係の人間にまで容赦なく傷付ける残忍さは劇中トップクラスのサイコでは。


田舎の両親は泣くだろうなあ。
声優の怪演がとにかくすごい。

 


【犠牲者数】
死亡:3名
村上丈: 酔わせて絞殺
: ? 海中を漂っていた
奈々: 刺殺

 

未遂:9名
:目薬を瞳孔が開く薬品とすり替えヘリ落下を試みるも同乗していたコナンの操縦で無事着陸(ただし来週から始まる全米オープンには不参加)

仁科:救命のふりをして溺死を試みるも白鳥刑事に変更させられ未遂に終わる

目暮:ボウガンで腹部を射る
妃英理:チョコに農薬系の毒を仕込む
阿笠:ボウガンで臀部を射る
沢木:ボウガンで自分を狙う自作自演
宍戸、フォード、小五郎、白鳥、目暮(数字のない蘭、コナン)を溺死させようとする

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 【ざっくり人間関係】

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みんな何かしら顔見知りの顔見知りくらいの関係なのにフォードさん誰とも知り合いじゃないのに巻き込まれててかわいそう。村上丈なんて改心して謝りに来ただけなのに殺されて利用されて..

 

犯行における最後の畳み掛けとA不在の雑さから完璧主義者ではない模様

 

 

【爆破の規模】
アクアクリスタル全倒壊


【園子の友情】
一緒にサイン会に参加してくれた
【鈴木財閥のコネクションと恩恵】
-

【蘭のピンチor怪力】
爆破により建物が倒壊し一気に浸水
その時運悪く車に足を挟まれ動けない状況になり溺れかける

【新一の出し方】
意識が朦朧としている中コナンに新一の面影を見出す。また、数字の名前を持つことで名前を挙げられる

【西多摩市】
-
【故障するアイテム】
-
【元太のクソさ】
-
【小五郎の迷推理】
-
【小五郎ファインプレー】
銃の腕前が警視庁トップクラス
沢木一本背負い、落下しかける沢木を助ける

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いやいやいや...白鳥に働く摩擦力

 

【上流階級ポイント】
毛利一家になじみの高級フランス料理店がある

【当時の流行】
付け爪

【わくわくゲスト】
妃英理

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初登場が劇場版だったとは知らなかった...

 

【クイズ】
光彦より
Q.元旦、エイプリルフール、こどもの日に生まれた子たちが集まって会を開きました。何の会でしょうか?

ヒント:ペガサスのように空を飛ぶ動物

A.トナ会(トナカイ)
全部の誕生日を足す→10月7日→トナ+会→クリスマスに空を飛ぶ動物トナカイ


【ガキの頃】
小五の頃散々ヘリの模擬操縦してたんでな!
ハワイの別荘でよく撃ってたなんて言えねーよな!
【白鳥警部】
私ワインに目がないんでね!

【変装】
-

【ゲスト】
フォードが連れていた女性:海原やすよ・ともこ

 

▼感想
キャラクターがみんな可愛いに尽きる。
トランプになぞらえているのでキャストも大勢いるが、ストーリー序盤で自然に紹介させて上手だなぁと感心した。オリジナルキャラも悪役面に見せかけてめちゃめちゃいい人だったり、気取り屋だけど金槌だったり、キャラ立ちがしっかりしていて面白かった。

 

また、毛利一家に焦点を当てたお話でもあった。
特に小五郎は普段へっぽこ扱いを受けているだけに作中では「本当はやればできるすごい人」を遺憾無く発揮してかっこいい場面が沢山描かれている。序盤で「警視庁1、2を争う拳銃の腕前」という意外な一面が発覚したり、愛する妻が人質に取られた際も素早い判断で最小限の被害で済ませるなど土壇場で切れ者に覚醒する。いつもぶらぶらしてるぶんいざという時の為にエネルギーを温存しているのだろう。多分。


蘭ちゃんも村上丈の人質の件を白鳥から聞いてからずっと不安そうな表情を浮かべていて辛そうだった。なので小五郎の真実を知ってより絆が深まってよかった〜!あとは新一の扱いが神格化されてて死んだ人みたいになってた。

 

毛利夫婦は「なんで結婚したんだ...」から「相思相愛度1000%なのになんで仲直りできないんだ...」となる。おっぴろげに他の女性に関心を持つことで英理の気を引きたい深層心理などなく、とことん本能に突き動かされている小五郎の罪は深い。


沢木さんの変貌はすごい。
というか、周囲の人間がガサツすぎて一層犯罪から最も遠い人物に見えた。(声帯は除外)
虫も殺さぬような穏やかさを纏うもその心は復讐に燃えており人間が生きようが死のうがどうだっていいと彼はいう。
暴力学の本を読んだ時に「頭部を損傷して以降人格がすっかり変わり、粗暴で短絡的で落ち着かない性格になってしまった」という例の殺人犯がいた。感情面を司る回路が機能しなくなったという。沢木さんも、味覚障害に留まらず人格までも破壊されてしまったのではと思わずにはいられなかった。

 

原作で小五郎が密室殺人で容疑を疑われたときに「刑法第199条殺人を犯した者は無期又は〜年以上の懲役に処する、もしくは...死刑!!!!!!!」と妃英理が言い放ったインパクトが忘れられず、沢木さんの裁判が気になるところ。情状酌量の余地はあるのか...?更生のチャンスは...!?

 

 

沢木さんがめっちゃバーサーカー化している中で他の作品の被害指数が気になってメモを取りだした次第。

 

 



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ここのシーンだけ切り取るとまるで白鳥が活躍したようにみえるけど、彼は特になにもしていない