劇場版コナン 世紀末メモ
世紀末の魔術師 劇場版第3弾
1999年春公開 興行収入26億円
ネタバレ
▼あらすじ
少年探偵団の歩は深夜にベランダで人影をみた。白色のマントに身を包む青年は「ただの魔法使いですよ」と挨拶をすると闇夜、光に照らされた街へと消えていった。彼の正体は日本中を騒がせる怪盗キッドだった。
そして怪盗キッドが新たに狙うは鈴木財閥が所有するロマノフ王朝の遺産インペリアルイースターエッグ。
スコーピオンとのギャップがすごい
キッド狙撃を目撃したコナンは「なんだあの男⁉︎」と言っており完全にセルゲイさんけーじーびーで暗躍っしょって思うよね〜美人研究家の裏の顔は世界を股にかける残忍な大悪党だった...
【犯人の動機】
ロマノフ家の財宝は一家と繋がりの深いラスプーチンの子孫が受け取るはずだと考えた為
キッド:エッグを所持していたので奪おうとした
寒川:色んな人の部屋を撮ってて正体がばれそうになった←まだわかる
乾:サイレンサーに銃を取り付けてるところをみられてる←うーんドジっ子か
小五郎(蘭):先祖ラスプーチンの悪口を言った←????
コナン以外でキッドに追いついた唯一の人物なので少なくとも警察より上手なのだろう
ロマノフ家の末裔(非公開)とラスプーチンの末裔(非公開)が出会っていることになるが、胸が熱くなる展開はない。同い年であること瞳の色が一緒程度の会話である。青蘭はロマノフ家の財宝はラスプーチンの末裔が受け取るべきだと考えたようだけどここでマリア公女の子孫が出現してしまいアイデンティティやいかに
【犯行】
強盗殺人国際指名手配犯
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
銃殺
窃盗未遂
横須賀のお城全焼
【殺害方法】
死亡:2名
寒川、乾
結構場当たり的で感情剥き出しの犯行が多く、よく今迄足がつかなかったなという印象のスコーピオン。お城を燃やした理由もよくわからなかったけれど皆殺しするつもりだったのかな?コナンに関してはあの至近距離で脳天を撃てば確実に仕留めていたのに流儀を守り右眼を狙ったスコーピオンは暗殺者にはなれないけれど美学が垣間見える。取調室で不貞腐れてた青蘭さん可愛い
【わりと問題の多いキャラたち】
・寒川 デリカシーのない撮影を繰り返し過去西野さんとトラブルに。また自作自演の窃盗事件を起こして西野さんを陥れようと企む
・乾 城内で窃盗未遂
・スコーピオン 強盗殺人犯
・セルゲイさんロシア語を入力するだけ
ろうそくを指で消してくれるセルゲイさん
完全に火を触ってる、多分熱いの我慢してる
【焼失の規模】
地下室以外全焼
✩キッドの犯行✩
・予告状→威力業務妨害
・窃盗未遂
・なりすまし
✩寒川の犯行✩
・西野さんの恨みから自作自演の窃盗事件
✩乾の犯行✩
・窃盗未遂
【キッドの予告状】
『黄昏の獅子から暁の乙女へ 秒針のない時計が12番目の文字を刻む時 光る天の楼閣からメモリーズ・エッグをいただきに参上する
世紀末の魔術師
怪盗キッド』
黄昏の獅子から暁の乙女へ
→星座の日にちを表し切り替わる8/22を指す
12番目の文字
→〜乙女"へ"が12番目の文字となり時計の秒針に当てはめると7:20
光る天の楼閣から
→地元大阪では"光"る"天"気予報とも呼ばれる通天閣
【園子の友情】
普段通り
【鈴木財閥】
インペリアルエッグ現所有者
大阪城公園内に鈴木近代美術館がオープン
リムジン、豪華客船
【上流階級ポイント】
鈴木財閥コネクション
【蘭のピンチor怪力】
スコーピオンに狙撃される
【西多摩市】
-
【スケボー】
今作で夜間でも30分稼働するように改良
キック力増強シューズ
硬質ガラス眼鏡
【故障するアイテム】
-
【新一の出し方】
正体が暴露そうになったときキッドが新一に変装して蘭の前に登場する
【元太のクソさ】
「なんかあんのかよ灰原!」→「なにもねーじゃねーか」イライラ
哀ちゃん「なんかあるなんて一言も言ってないわよ(呆れ)」
【小五郎の迷推理】
キッドの暗号誤解読
【小五郎のファインプレー】
-
【眠りの小五郎推理ショー】
なし
【当時の流行】
-
【わくわくゲスト】
怪盗キッド
大阪編:服部、和葉ちゃん
キッドは右目を狙撃され海へ墜落
服部は余所見して接触事故を起こし捻挫(リタイア)
前作でのゲストキャラ妃弁護士は毒入りチョコを食べてしまい入院。ゲストもラクじゃない様子
【ざっくり時系列】
8/18 キッドから予告状が届く
8/19 警視庁特別捜査部に小五郎も呼ばれる
8/22 〜大阪入り〜
毛利家、鈴木家、服部達と合流
エッグに興味を持つ人々とも会う
エッグは中森警部が秘密裏に倉庫へ隠す
19:20 予告状通り大阪城で花火(通天閣から視線を逸らす為)→一斉停電(自家発電装置であぶり出す)→倉庫を発見し、エッグを盗む→キッドを追跡中平次が事故を起こす→キッドがスコーピオンに撃たれる→コナン、無事エッグを回収
8/23 展示は取りやめ船で東京に戻る
船内で香坂家の言い伝えなどを聞く
夜:寒川さん銃殺、警察の捜査が始まる
二つの事件が絡む。特徴からスコーピオンの存在が浮かび上がる
8/24 東京着→横須賀へ
お城で少年探偵団と合流
地下で乾さん銃殺
【キッドの経歴と動き】
のべ134件の窃盗(うち15件が海外12カ国)
宝石専門に162点(387億2500万の被害額)
8/18 予告状を出す
8/22 予告通り大阪でエッグを盗むもスコーピオンに狙撃されて失敗
8/23 船内で殺人事件が発生し休暇中の白鳥警部補に変装し潜入
8/24 引き続き白鳥警部補に成り代わって横須賀のお城に潜入
当初の目的通り夏美さんにエッグが渡ったことを確認し、青蘭を警察へ送り届ける
その後新一の姿で毛利探偵事務所を訪れ蘭の疑念を解きコナンを助ける
【クイズ】
三作品目で博士の登場!
Q.ワシには多くの孫がいる。さて何歳かな?
A.0歳:解答者 哀ちゃん
ワシ→鷲→多卵(たまご)→卵は0歳
【ガキの頃】
-
【変装】
キッド▶︎白鳥
キッド▶︎新一
【白鳥】
軽井沢の別荘で休暇
刑事から警部補に表記が改めてられていた
今回はキッドが変装しているのでいつになくかっこいい。高木刑事は「白鳥さんきっつ〜」と評する
▼メモ
マトリョシカ
1900年パリ万博で発表され銅賞を受賞、世界的に有名になったロシアの民芸品。ルーツは日本の箱根細工入れ子人形という説がある。
マリア・ニコラエヴナ
近年科学的にもマリアのご遺体であると結論付いたようで...「世の中には謎のままにしておいた方がいいこともある」というようにまさしく知らなければ夢が膨らむし、真実を知りたい気持ちと紙一重
魔境
西洋にはない文化で中国(漢)や日本では古墳時代から既に登場していた
ファベルジェ工房
ファベルジェもパリ万博にロシア代表として作品を出品しグランプリを獲っている
ロシア革命の翌年(1918年)、工房は国営化され消失した
волшебник конце века
バルシェ肉買ったべか?
ラスプーチンと喜市さんはお友達
好きなシーン
高木刑事なんか言えよ〜コナン君普通の顔して現場入っちゃったけどまいっかって感じで済ませてる
▼感想
タイトルからして切れ味抜群の傑作
世紀末の魔術師はキッドのことを表し、100年前の人物喜市さんのことを指していた。
個人的には最も好きなコナン映画
ストーリー編成...犯罪が複合的に発生している今回の事件。曲者達(容疑者)を交えて舞台を大阪→船上→お城と変えて真実へと辿り着くお話。
怪盗キッドがインペリアルエッグを盗む予告から始まり、世界的に有名な素性不明の強盗も出てきて、少なくともこの船に2名は不審人物が混じっていると思うとなんだかみんな怪しく見える。セルゲイさん暗躍するのかと思いきやめちゃめちゃ良心的なただのロシア人だった。最後に一等書記官がロシアを代表しちゃうお茶目さん。
そして今回は何百回疑ってるのか忘れるくらい、コナン=新一に迫り「コナン君の誕生日が新一と同じ...?」ということでコナンくんに疑いの目を向ける蘭ちゃん。疑いを晴らしてくれたのは宿敵の怪盗キッドだった。なんとも義理堅え。
怪我した鳩を胸元であっためるコナン君
ラストで雨降る中白い鳩が全身を包み込みハッと消えるシーンはとても幻想的で音楽も合間って大好きなのだけれど、私の周囲ではかなり不評...。(蝉みたい、鳥の密集やばい、絶対暑苦しい、雨だし)蝉の発想はなかったわ...
ミステリアスでかっこいいのに〜
鳥の羽根には油分がついており雨に濡れないって国語の教科書で習ったのを思い出だす
出戻りの私が知るキッド像はまさしく世紀末の魔術師に集約されている。ときたま物語に神出鬼没で登場するわくどきスペシャルゲスト、怪盗なのに派手でファンサービスに満ち溢れ知能的で工藤新一に負けず劣らず口が達者なキザでイケのメン。17歳にして身のこなしに隙がない芸術家気質。素顔は普通の高校生。
窃盗をゲーム感覚で楽しみ盗んだ宝は悪用せず然るべき持ち主の元へ届ける見方によっては良心的な根っからの善人タイプ。情報が少ないだけにこれは人気が出ますね。土井塔克樹として出てくる奇術師愛好家の事件ファイルめっちゃ好きです。
時代も進み約10年後に公開された天空ではもっと怪盗キッドにクローズアップしピンチの際に人間味を出したり動物と触れ合うほのぼのファンサなどまじっく快斗寄りになっていてそれはそれで好きだと言わざるを得ない。言わざるを得ねえ。
ロシアといえば数年前までソ連として国家を構えており99年当時は現代よりもっとミステリアスで謎めいた国という印象があったのではないかと思う。そんなお国を題材に歴史の隙を突いた作品+素性不明の怪盗キッドの登場によりオカルトちっくなミステリー大爆発している感覚になる。謎にはなんとも言い難い魅力がある。
また、マリアの真相が謎だったあの時代だからこそ、100年に1度しか訪れない世紀末だからこその夢のような映画が出来上がった。
インペリアルエッグが2つ揃って思い出の写真達が浮かび上がる素敵なシーンは何度見てもグッとくるものがある。
実は2名殺されているものの殺人の印象が極端に薄い。なにより乾さんの犬死は本当にやばい。作中では死んだことに気付いた人いなかったんじゃないかな。探偵団との合流で一気に人数が増えて行方不明になったことも悟られず後々地下室から遺体が発見されるのかなあ...。
執拗に右眼を狙う逸話は、モノクロを着用したキッドありきだな〜
鳩も無駄なく設定に組み込み西野さん免罪を助けるヒントになったりキッドがコナン君を助けるアイテムとなる。そして蝉になる。
歴史上でのマトリョシカ登場とファベルジェ工房の存亡やパリ万博の設定に狂いがないのに死ぬほど感動したのにワルサーPPKの銃弾2発多い意見にうわああああああああああああああああああああ検証してないので知らんぷりしとこ
気になるのは「子孫が見つけてくれることを期待して」と言われていたが夏美さんの祖母にもこのことを教えなかったのだろうか。どうして片方が鈴木家へ渡ってしまったのか。鈴木家では園子のおもちゃになっていて震える。
「曽祖母の棺の中のエッグ」「棺を開ける鍵」「もう一つのエッグ(なぜか鈴木家にある)」
条件クリアは随分厳しい...
また、キッドがどこまで真相を把握していたのかはわからないけれど、あのまま片方のエッグが夏美さんの手元に渡るよりもコナン達を通して真実を導き出したことで得るものも大きく今後青蘭さんに狙われずに済むので結果的に万歳🙌
プースチンランのアナグラムはないなあと思いました。ぷーすちんらんさんはどうか偽名であってほしいです。まる。